#17 【美人服レシピ】永遠の定番!ミモレフレアスカートの作り方

こんにちは、”美人服”洋裁師の山﨑ゆきこです。着る人を美人に見せる”美人服”を作る洋裁師として、型紙ショップと洋裁サロンを運営しています。
こちらのブログ「美人服を作るための洋裁レッスン100」では、一級技能士が、洋裁に役立つ情報や簡単レシピをご紹介しています。
今回は、美人服の定番「フレアスカートの作り方」をご紹介します。
季節の始まりは、流行も分からないし、自分のワードローブも忘れていて、どんな洋服を作ろうかと迷ってしまいませんか?
そんな時は、とりあえず定番アイテムを作ることをおすすめします。流行に頭を悩ませるよりも、定番アイテムを作っておけば、必ず出番がやってきます。あれこれ考えていたら、すぐに次のシーズンになってしまいますよ!
定番スカートの中で、今おすすめなのが、長さ70cm前後のミディフレア。ふくらはぎの中間まである少し長めの丈が、イマドキのちょうど良いバランスです。脚を程よく隠しながらも重くならなず、女性らしいコーディネートを完成させてくれます。
ウエストベルトにグログランテープを使った、簡略レシピをご紹介します。ビギナーの方には、コンシールファスナーが難所ですが、ファスナー付けは避けては通れないテクニック。動画を見ながら、是非マスターしてください。
♦︎材料
- 生地 幅110cm以上 Mサイズ 160cm Lサイズ 170cm
- 鍵ホック 1個
- コンシールファスナー 22cm 1本
- グログランテープ(ウエストベルト用) 2.5~3.5cm幅 Mサイズ150cm Lサイズ160cm
*生地が透ける場合は、表地と同量の裏地が必要です
♦︎素材
サンプルでは、ポリエステルのフロックジョーゼットに透けない裏地を重ねています。
フレアスカートは、フレアラインが綺麗に出ることが大切です。生地を手で持って見て、生地の落ち感を確認してください。
◎化繊
化繊には様々な種類があります。ハリが小さく、落ち感のある素材を選ぶと、フレアラインが綺麗に出ます。
○ダンガリー、デニム
薄手の方がフレアが綺麗に出ます。ジーパンのように厚手のものは不向きです。
○ウール
ハリのない柔らかなものを選びましょう。
生地を買うなら日暮里繊維街がおすすめです。
日暮里ナビはこちらをチェック【日暮里繊維街の歩き方】
♦︎裁断
下準備
家庭で洗濯する素材の場合は、裁断前に水通しをしておきましょう。
詳しい手順はこちら:どうして生地には水通しが必要?
*縫い代を含んだ数値です
♦︎作り方手順
step 1 かがりミシン
サイドにかがりミシンをかけます。
step 2 サイド
片側の脇を、ファスナー止まりまで縫います。(上から19cm開けておく)縫い代1.5cm
アイロンで縫い代を割ります。
step 3 ファスナー
ファスナーを付けます。
詳しい縫い方はこちらの動画を御覧ください。
step 4 サイド
もう一方の脇を縫って、筒状にします。縫い代1.5cm
アイロンで縫い代を割ります。
step 5 ウエストベルト
グログランテープを二つに折って、スカートに縫い合わせます。縫い代1cm
二つに折った輪の部分を、後ろスカートの端に合わせて縫い始め、縫い終わりは3cm持ち出して、端を内側に折り込みます。
step 6 鍵ホック
ウエストベルトに鍵ホックを付けます。
step 7 裾
裾をアイロンで2.5cm折り返し、手でまつります。
縫い代を縮ませるようにアイロンをかけると、綺麗に裾が折り返せます。
カジュアルに仕上げたい場合は、ミシンでステッチします。
裏地を付けた場合は、裏地を表地より15cmほど短く仕上げます。
♦︎フレアスカート
太っているから黒しか着ない、お尻の形が悪いからチュニックで隠す。そんなネアティブな先入観で、自分の洋服に縛りを作っていませんか?
脚に自信がないからパンツしか履かないじゃもったいない。体型に合ったデザインをチョイスすれば、どんな女性もスカートも素敵に着こなせます。
では、どんなデザインを選べば良いのでしょうか。フレアスカートやギャザースカートの場合は、ボリュームと長さがポイントです。
すっきり細く見せたい場合は、ボリュームを控えめに。ハリがなくストンとした落ち感のある素材が理想です。反対に、ボリューミーなものを選べば、ゆったりとエレガントな雰囲気になります。
スカートの長さは、身長や脚の形によって決まります。ふくらはぎが太い、足首がくびれていないなど、人によって悩みは様々です。色々試して、自分に似合う丈を探ってみてください。似合う色と同じように、自分の黄金バランスを知っておくと、ファッションに自信が持てます。
隠すための装いではなく、その日を楽しむために、その季節を味わうために洋服を作ってみてください。次はどんな場所にどんな洋服を着て行こうかと、洋服作りのアイデアがどんどん湧いてくるようになりますよ。
こちらのレシピは、ピボットパターンが著作権を有しています。
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